DJIの最新産業用ドローン Matrice 400 が登場しました。
点検・測量・災害対応など、過酷な現場で求められる飛行の安定性・作業の継続性・安全支援機能を徹底的に強化。
従来のMatrice 350 RTKと比べて、ARによる可視化支援やホットスワップ、次世代伝送システムなど、実務で体感できる進化を遂げたフラッグシップ機です。
■ 主な特長
- 最大55分の飛行時間
Matrice 400は、無負荷時で最大55分という長時間飛行を実現。バッテリー効率が向上し、これまで複数回の離着陸が必要だった現場でも一度の飛行で広範囲をカバーでき、業務効率を大幅に向上させます。 - バッテリーの完全ホットスワップ対応
電源を切らずにバッテリーを交換できる完全ホットスワップに対応。点検や測量など連続性が求められる業務でも、システムを再起動することなくすぐに再飛行が可能となり、現場でのダウンタイムを最小化します。 - AR機能によるリアルタイム可視化支援
飛行中の映像上に、送電線ルート・建造物位置・事前の飛行計画ルート・地形データなどをリアルタイムで重ねて表示。操縦者は周囲状況を直感的に把握でき、障害物回避や飛行精度の向上、安全確保に直結します。 - 全方向感知による高精度ポジショニング
回転式LiDAR・ミリ波レーダー・低照度対応の魚眼ビジョンセンサーを組み合わせた機体融合ポジショニング技術を搭載。GPSが不安定な場所でも高い安定性と正確な位置制御を維持し、建物の側面や橋梁の裏側からでも確実に帰還できます。 - 最大6kgのペイロードに対応
P1やL2などの高精度センサーに加え、2つ以上のデバイスを同時に搭載したマルチセンサーミッションにも柔軟に対応可能。 - 360°LiDAR利用に最適化された構造
LiDARセンサーの周辺視界を遮らない設計で、360度のスキャンを必要とする計測業務にも対応。 - DJI O4 Enterprise Enhancedによる次世代映像伝送
O4 Enterprise Enhanced伝送システムは、従来のO3Eよりも安定性・耐干渉性・遅延性能が向上。最大20kmの映像伝送を実現。
■ Matrice 350 RTKとの比較
| 比較項目 | Matrice 350 RTK | Matrice 400 |
|---|---|---|
| 最大飛行時間 | 最大55分（無負荷） | 最大55分（無負荷） ※安定した長時間飛行が可能 |
| バッテリー交換 | 1本ずつ抜き差しすることでホットスワップ可能 | 完全ホットスワップ対応 よりスムーズに交換可能 |
| AR機能 | 非対応 | 送電線・地形・飛行計画を映像に重ねて表示 |
| ペイロード対応 | 最大2.7kg程度（公称値なし） | 最大6kg対応 マルチセンサーミッションにも対応 |
| LiDAR構造対応 | 一部視野制限あり | 360°LiDAR利用を想定した構造設計 |
| 通信システム | O3 Enterprise | O4 Enterprise Enhanced （遅延低減・高干渉耐性） |
| 映像伝送距離 | 最大20km（障害物なし） | 最大20km（O4E同等） |
■ 想定される活用シーン
- 送電線や鉄塔の点検
映像上に送電線や構造物の情報を重ねて表示しながら飛行することで、効率的かつ安全な近接点検が可能に。 - 広域オルソ撮影・LiDAR測量
飛行時間・可搬重量の向上により、従来よりも広範囲・長時間の測量が可能に。 - 災害現場での即時対応と継続運用
バッテリー交換の待機時間をなくし、緊急対応や継続監視の効率を大幅改善。 - 洋上設備や山間部での目視外飛行（BVLOS）
AR・安定通信・センサー支援により、GPS不安定地域でも安心して業務を実施可能。
Matrice 400は、作業現場で“本当に求められていた進化”を形にした産業ドローンの新基準です。
ROBOTSHAREでは、業務用途に合わせた構成でMatrice 400のレンタル提供を開始予定。
導入前の検証や既存機体との比較検討に、ぜひご活用ください。
■ レンタルプラン
ROBOTSHAREでは、Matrice 400のレンタルサービスを提供しています。
詳細なプランや料金については、以下のリンクをご参照ください。
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